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『大日本郵便切手類鑑』 [文献]

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元祖『日本切手カタログ』ですね。
画像のものは、大正6年の初版です。初版といっても「増補訂正」となっていますが、一番最初のものは『郵楽』の付録として出されているので、独立してからの初版ということ。

大正6年というと、今から95年も前ですが、その割にはよく出来ていると思います。さすが郵楽会と言えます。

例えば、和紙桜切手1銭には、用紙に無地紙と縞紙、目打のバラエティは15種、変種は2種が登録されていますし、原版数は9面と記されています。
内容的な正確さを今のレベルと比べるわけにはいきませんが、大正6年当時でこのレベルまで分類されているのは、ちょっと驚きです。

各切手には、それぞれ解説が付いていますし、日本切手収集上の注意なども書かれており、その後に続く『日本切手明監』などの専門カタログの初源に位置づけられるものです。
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