SSブログ

" Ryukyus Handbook " [文献]

12395.jpg

子供の頃は、沖縄切手は好きでは無かった。
どうも、あの独特のトピカル的なところが受け入れられませんでした。
それが一転して興味を持ち出したのは、20代も後半になって、たぶん30歳近くになってからだと思います。

沖縄切手関係の本が色々と出版されるようになったのは、ここ十数年のことだし、それまでは沖縄切手のまとまった概説書と言えば、『沖縄切手ハンドブック』と本書だけでした。
本書の歴史は古く1962年なので、『沖縄切手ハンドブック』よりも11年も古いということになります。

本書はA4判238ページという大冊の中に、琉球略史に始まり、戦後のスタンプレスや加捺時代を経て、正刷切手時代の切手とステーショナリー、小型印や戦前の風景印、変わったところでは公式初日カバーのカシェなども収録されています。また全郵便局の開局・廃局リスト、米軍の軍事郵便局リストという大変有益な資料も採録されています。
ただ、戦前の日本郵便時代についての専門的な記述は記されていません。これは、1962年という刊行年の時代背景を考えると仕方がないものと思われます。

沖縄関係にご興味のある方は、ぜひ手元に置かれておくとよい1冊だと思います。
コメント(4) 

コメント 4

alitaliayasuto

こんにちは
高校生の時《沖縄切手ハンドブック》を購入し指標として大きく利用させていただいておりました。この本はその中でも解説されていますが写真では無地のように拝見いたしました。こちらでご掲載の紅型模様との関連はどのようになっているのでしょうか。私の場合蒐集の意欲はございますが希少なものはなかなか入手するまで至らず、また拝見する機会が少ないものも御座いますので写真と共に解説された書籍は大切ですし好んで求めております。琉球関係も興味が御座いますが勉強不足にて存じ上げません。ご解説をお願い致します。
by alitaliayasuto (2014-06-18 15:21) 

stamp

alitaliayasuto さま
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
『沖縄切手ハンドブック』P25の左上に掲載されているものと、私が紹介したものの表紙の違いの件ですよね?
私のはカバー付きで、『ハンドブック』掲載のものは、カバーが無くなってしまったものです。
ですから、私の本もカバーを取ると『ハンドブック』と同じになります。
by stamp (2014-06-18 20:01) 

alitaliayasuto

こんにちは
ありがとう御座います。高校生の時沖縄切手ハンドブックは発刊され、すぐに購入いたしました。その中でこの本の存在を知り興味を抱いておりましたが見つけることは出来ませんでした。沖縄切手ハンドブックも使い込みましたのでぼろぼろとなり数年前に状態のよいものを一冊求めようと検索したところ価格に驚きました。2千円もするのです。当時700円ですので物価を考えれば当たり前かもしれませんが利用者の限られた趣味の本ですので高をくくっていました。掲載の本は貴重で特に入手のすべも御座いません。ところで葉書についても沖縄切手ハンドブックには詳細が記載されていますが初めて独立して纏められた資料は小那覇さんですね。私は生前ご本人からサインしたものを戴きました。これは不足部分も御座いますが歴史的な資料と思っております。その後岡橋氏が補足なさって改定されましたね。どちらも琉球郵趣の大切な資料と思いますので機会が御座いましたら先様のブログでご紹介ください。
by alitaliayasuto (2014-06-20 15:24) 

stamp

alitaliayasuto さま
『沖縄切手ハンドブック』は、数年前にヤフオクで普通装丁のものが1万円を越えて落札されビックリしたことがあります。確か3人位の叩き合いの様子でしたが、全くクレイジーな値段です。
『ハンドブック』は今でも意外と人気がるので、2千円は適正価格だと思います。4千円だと高いですね。
" Ryukyus Handbook " は、確かにあまり見かけませんが、ebayで1年に1〜2冊は見かけます。僕のは、ネットオークションなんて無かった頃に、米国の郵趣文献専門店で見つけました。そんなに稀覯本ではないので、注意して探せば入手のチャンスはありますよ。
by stamp (2014-06-20 20:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。