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日本初の『スコットカタログ』ユーザー [雑記]

『スタンプニュース』をパラパラと捲っていたら、面白い記事が載っていました。
記事の内容はと言うと、切手商の最長老として有名だった故・和田鋳三郎氏の回顧。

今なら外国切手収集家なら誰でも使っている『スコットカタログ』。本ブログでも新しい巻が出るたびに紹介しています。
日本にいつから『スコットカタログ』が入って来たのか、正確なところはわからないのですが、日本人としての最初のユーザーは、上方屋だったらしい。
和田氏の回顧によると、明治30年代に上方屋が外人から入手して使い始めたとのこと。カタログなので当然各切手に値段が付いているので、上方屋はもうビックリだそうで、こんなもの他人に見せたら大変なことになるというので、自分だけが虎の巻として使っていたとか。

それまで、根拠は無く「こんなものか」という感覚で商売していたわけだから、何が高くて、何か安いのか一目でわかるカタログに仰天したのは、なんとなく理解できますね。

そんな感じで、家宝として密かに使われていた『スコットカタログ』ですが、しばらく経つと他の業者にもその存在が知れるようになり一般化したとのことで、和紙カナ入2銭、洋紙カナ入4銭、洋紙カナ無30銭などが高いと言うのは、『スコット』からの知識だったそうですし、その頃にはすでにキ半銭もリストされていたそうです。
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