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ハンガリーの消毒郵便 [外国郵便史]

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画像のカバーは、ハンガリーの消毒郵便のカバー。
消毒郵便というのは、日本ではあまり馴染みが無いけど、外国の19世紀以前のものには、それなりに見ることができます。

画像のカバーの表面にブツブツとした穴が見えると思うけど、それが手紙を消毒するために針状の工具で突き刺した痕なのです。
ハンガリーでは1831年にコレラが大流行したので、その時にこうした消毒郵便がおこなわれました。この他の年には無いので、消印の押されたプレスタンプで消毒郵便だったならば、手紙に年号が入っていなくても1831年と特定できます。

画像のカバーのばあいは、幸いにも手紙に日付が書かれているので、1831年9月28日の使用例であることがわかります。

右上の消印は、タイプC・サブタイプz7に分類されるもので、Miskolc局で1818〜1843年まで使用されたものです。

赤のクレヨンで書かれた「6」は、重さ1/2Lothまでの7〜9郵便局区間宛を示しています。本カバーの料金は差出人が払っています。
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