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フィンランド・第二次ライオン紋章切手 [外国切手]

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フィンランドは、1930年に新しい通常切手シリーズを発行しました。
第二次ライオン紋章切手と呼ばれるタイプで、上の画像がそれです。
このシリーズは1950年代まで発行が続くので、日本で言えば田沢、風景、富士鹿、昭和、新昭和、産業図案、昭和すかしなし、第1次円単位切手の時代に相当し、この間に66種が発行されています。

この切手の発行期間にフィンランドはインフレに悩まされ、郵便料金は17倍になっています。
日本の330倍に比べれば無きに等しいものかもしれませんが、同じ北欧のスウェーデン、ノルウェー、デンマークなどが2倍程度だったのに比べると、やはりフィンランドのインフレは特筆されるでしょう。

インフレが起きれば、もちろん郵便料金が値上げされ、全面改正・一部改正を合わせると10回ほどになります。
画像は、図入りアルバムから額面2mの3枚で左から
1930年発行 青 外国宛封書料金
1931年12月1日料金改正 紫 国内宛封書料金
1936年11月1日料金改正 赤 外国宛葉書料金

2mはこのほかに、黄色(1942年9月1日改正で国内宛葉書料金)、緑色(1945年9月1日改正で外国宛印刷物)があります。

図入りアルバムやカタログでは、その出版社の編集方針によって上の画像のように1つのシリーズをまとめてしまい、発行日よりも額面ごとに配置する方法があります。
たしかに、この方法だとまとまりが良いので鑑賞には適しているかもしれませんが、じゃぁ、その切手が発行された理由とか意味とかを考えようとした時は、この並べ方では全くわかりません。

僕は、自分でリーフを作る場合は発行順で郵便史がわかるように並べるのですが、皆さんはどちら派でしょうか?
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