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『日本切手名鑑』小判評価表 [文献]

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どうして、こんな本を作ったのか?
よくわからない本の筆頭がこれ。
もちろん『日本切手名鑑』小判の発刊を受けてのものなのですが、ここまでする必要があるのかどうか。
そんな本書も、今となっては酒の肴にけっこう楽しめます。

内容はいたって簡単で、『名鑑』小判切手の図版を白黒で縮刷し、それに評価を付けたもの。
評価の基本はA(100万円以上)〜P(500〜1000円)で、あとはカタログ値、1点のみ存在、評価不能が若干併用されています。

僕が注目したいのは、元フレッチャーコレクションにあった小判切手のエッセイが評価Dであること。
評価Dというのは、旧小判6銭中期白紙の目打10の田型で、二重丸印が押されたものと同じです。
うーん。
そうなんですか?何も6銭の田型が悪いわけではないのですが・・・。
6銭田型が評価Dなら、僕だったらエッセイを評価不能か評価Aにするんですがね。
なんてたって歴史的に貴重なもの。
日本のクラシック切手で、こうしたものが残されていたこと自体が奇跡。

ついでにエッセイより同程度〜高評価なものを幾つか紹介すると、下記のようになります。
A:2銭オリーブとセレスを貼った東京発フランス宛の1876年のカバー。
B:旧小判15銭エスパルと紙の目打10と5銭を貼付した、1880年の横浜からパリ宛のカバー。
C:旧小判20銭中期白紙の目打11Lの6枚ブロック。
D:旧小判10銭薄紙、目打12.5の白抜十字消単片。

『名鑑』本体はもちろんのこと、『感謝録』も売り物としてよく見ますが、本書は意外と目にすることが少ないですね。
単純な内容なのですが、自分ならではの評価と比べると眺めて楽しいものです。
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