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越前谷口局のKG型印 [日本郵便史]

下の画像の越前国今立郡谷口局の二重丸形印は、確認数が少ない印として知られています。
谷口局の開局は明治19年6月1日(地元の資料では、明治18年開局とするものも有り)なので、KG型印使用局の中でも開局が遅いグループに入ります。

15364.jpg

谷口局への郵便線路は下の画像でもわかるとおり、同じ今立郡である粟田部局から伸びています。
この郵便線路は、武生や鯖江といった北陸道の都市から伸びるもので、谷口局はその終端に位置しています。

谷口位置図.jpeg

谷口局は、現在の池田町に位置しており、手前の粟田部局からだと急峻な峠を隔てた山間の局なので、降雪期の逓送にはかなりの困難があったのではないでしょうか。

周辺部を含めた人口は、文政5年に5816人、大正9年の第1回国勢調査では7116人となっていますから、明治中期では6000人台半ば程度だったのではと思われます。
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