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在横浜フランス局 [外国郵便史]

しばらく更新が止まってしまい、申し訳ありません。

今日、ご紹介するカバーは、状態が悪いので安価だったのですが、一応、在横浜フランス局の使用例です。

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横浜フランス局と言うと、やっぱり「5118」の抹消印ですが、あいにく本使用例は日付印での抹消です。
これは、1876年5月30日から日付印で抹消するようにシステムが変わったためで、その5ヶ月後の使用例。日本では小判切手の発行が始まった頃になります。
フランス横浜局の使用例としては後期のもで、取扱数が減って来ている頃のものです。

料金は1フランで、フランス船によるマルセイユ経由の基本料金に合致します。

抹消印の日付は1876年10月9日ですが、この日付は翌10日に横浜から香港に向けて出港したフランス郵船の Tibre 号に対応します。

昔と異なり、今では何種類かのシッピング・リストが公刊されているので、こうしたことも手軽に調べられるようになり、有難いものです。
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