SSブログ

「タイトルリーフ作成時の基本的な考え方」 [文献]

「タイトルリーフを改善すべき」と、切手展の度にここで指摘しますが、今回も同じことを言わなければなりません。

切手展で重要なのは、もちろんマテリアル。これは当たり前ですね。でもそのマテリアルを入手するのには、現実問題として実弾(資金)が必要です。
この実弾がどれだけあるのかは、個々人を取り巻く環境によって異なりますから、どうしようもありません。
極端な話しですが、資金が有り余っている人は、切手商に勧められるままにお高いマテリアルを大人買いしていればよいのです。作品の組立てが悪くても、そこは得難いマテリアルのオンパレードですから、その下手な作品作りの大部分はカバーしてくれるはず。

では、実弾が少ない人はどうすれば良いかと言うと、貧弱なマテリアルしかないのですから、あとは資金0円でできることを考えれば、そこで多少のポイントは取り戻せます。
そのポイントを取り戻す手段として、論理的な展示構成や適切なテキストの作成、そしてタイトルページの十分な活用があるのです。

このタイトルページの作成方法に付いては、20年前にはそれなりの数の解説があったのですが、ここ10年ほどは、皆無に近いものがあります。
切手展でも「タイトルリーフの作成に留意して・・・」なんて講評で言ったり、審査評で指摘したりしているのですが、「では、どうすれば良いのか」という実際の指導となると皆無であると言わなければなりません。

『全日本郵趣』603号掲載の伊藤昭彦氏による「タイトルリーフ作成時の基本的な考え方」は、テーマチクとトラディショナルの実例を交えながら、タイトルリーフの作り方や考え方について、平易に書かれた好著です。
切手展出品をお考えの方は、必読と言っても過言ではないでしょう。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。