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『韓国郵票九十年』 [文献]

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昨日紹介した郵便100年記念本の10年前に出た90年記念本で、発行元は同じ大韓郵票会。
旧韓国の論説にページを割いて98ページがあります。

「韓国最初(文位)郵票の穿孔分類」は、文単位切手の目打に着目した論説ですが、日本の小判切手の目打との関係を論じたもので、この種の方法論では初期の労作だと思います。
そのほか、海関郵政の消印や二重丸形日付印、銭位加刷切手の分類など、1974年当時はあまり知られていなかった韓国における郵趣研究のレベルを知ることができます。

また「光復後(1946〜49)の郵政」では、独立後初期の郵便料金の変遷や各種日付印・収納印の解説、当該時期のカバーを題材に郵便史側面からの解説など、興味深い資料が紹介されていますし、その他、各種通常切手の論説やステーショナリーの紹介等、100年本と同様に興味深い記事が多く見られます。

体裁は、A5判、279ページのソフトカバーです。
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