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郵趣誌の広告 [文献]

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画像は短命だった月刊『切手マンスリー』。
郵趣団体に属さない一般商業誌でしたが、1971年9月に創刊して、たったの6号で終巻でした。

今日は記事の内容紹介ではなく、面白いと思った掲載広告です。
商業誌のばあい、広告が雑誌の安定的発行を支える重要な収入源であることは誰でもご存知ですね。
郵趣誌という特殊かつ限定的な雑誌のばあい、それに関係する広告で埋まるのが普通だと考えるのですが『切手マンスリー』のばあいは違います。
もちろん郵趣関係広告が大部分なのですが、その中に混じって時計の輸入代理店、同仁製薬、日本不動産銀行、神戸銀行、カシオ計算機などの広告が入っています。
しかも、その広告が表紙の見返しや裏表紙のカラーなど、面積といい、場所といい、雑誌の一等地ばかりを占領し、切手商などは地味な二等地ばかりで面積も小さい。

1971〜72年というと切手ブームな真っ最中で、こうした大手一般企業も特殊な雑誌である郵趣誌に広告を出しても、その効果が期待出来ると考えていたのでしょうね。

今だったら最大部数を誇る『郵趣』が頼み込んでも、広告を載せる一般企業なんて無いでしょう。
広告から郵趣界の盛衰を見るのも楽しいものです。
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