『日本郵便百年の年表』 [文献]
昭和48から51年にかけて刊行された『日本郵便百年の年表』。
意外と知られていないけど、けっこう面白い本として、昔から愛読しています。
慶応4年から昭和22年までを7分冊、合計336ページの年表にまとめたもので1ページが2段組構成。
左側に郵便関係の事項、右側に社会関係の事項が併記されている点がミソなんです。
郵便は社会との繋がりが深いものなので、郵便だけの年表では『郵政百年資料』的で無味乾燥でつまらない。
ところが、社会的事項が加わることによって、読物として俄然に面白くなるのです。
また、年表に対応する形で「史料」からの抜き書きも提示されているところもとても役立ちますし、要所要所に各種図版が挿入されている点も親切な編集です。
歴史嫌いの方の多くの方が年表のつまらなさや、年号の暗記がトラウマになっているようです。
本書は『年表』と書名に付いてはいますが、年表スタイルの読物と考えてもらうのが一番適切だと思います。
2019-02-16 12:28
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