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満月印 [雑記]

6月に切手の博物館のミニペックスで、満月印をテーマとしたものが開催されます。
タイトルに「満月印」を冠した展覧会は、たぶん初めてのものだと思います。

同じ消印が押されていた場合に、満月印の持つ情報量と、カバーが持つ情報量とでは雲泥の差がありますから、ポイントを競う競争展で使用例として語らせるならば、カバーが中心になると思います。
その点で、満月印はかなり弱い存在です。

ただ、確かに切手のど真ん中にデーンと押された満月印は、理屈抜きで美しいものがあります。
ですから、僕は満月印そのものの収集を否定するつもりは全くなく、下の画像のようにハンガリーの満月印をせっせと集めては悦に浸っています。

15076.jpg

どこかで「満月印は日本独特の集め方」なんて趣旨の事を聞いたことがありますが、実態はそうではありません。
例えば、フランスではナポレオンやセレスに始まり、サージュ辺りまでの消印バラエティを満月印でせっせと集めている方がいらっしゃいます。

また、僕の集めているハンガリーもその一つ。
現地の方に聞くところによると、安価な満月印(日本のように高騰することがない)を一枚づつ増やしていくのを楽しんでいる方が普通にいらっしゃるとのことですし、面白いのが切手商が満月印だからといって特別扱いをしていないところですね。
例えば、1900年の凸版切手シリーズ紙剥がし済み100グラムの袋入りを買うと、各種満月印がゴロゴロと沢山出てきますし、値段も安い。
満月印だからといって抜くことがありませんし、高く値段を付けることもありません。

今回の「満月印」展。
どのような遊びを見せてくれるのか、ちょっと期待しています。
満月印=遊び心だと思っていますので。
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