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スウェーデン・ライオン切手 [外国切手]

1920年5月から発行が始まったスウェーデンのライオン切手は、同国の通常切手シリーズの中でも人気抜群のもの。
これまでに、全日展やJAPEXでも何回も出品されています。

ライオン・シリーズが発行されるまでのスウェーデン切手は民間の印刷会社製でしたが、この切手から政府印刷になりました。
そこで切手印刷用に輸入されたのが、凹版輪転機であった米国のステックニー印刷機。
使用する原版はステックニーのアドバイスにより、カナダのブリテッシュ・アメリカン・バンク・ノート社に依頼し、原版、転写ローラーに転写された2次原版、そして9種の実用版が納品されています。
この時のものがタイプ1と呼ばれるもので、下の切手です。

15067.jpg

で、こんな小さな画像ではどうにもならないので、ポイントとなる後ろ足の拡大図が下になります。
赤枠内の横線に注目です。

15070.jpg

タイプ1があるからには、タイプ2があるわけで下がタイプ2の切手。

15068.jpg

そして、同じように後ろ足の拡大図。
タイプ1の拡大図と比べてみてください。わかりますか?

15071.jpg

タイプ1はカナダで作られた原版でしたが、このタイプ2はストックホルムで彫刻されたもので、その差が後ろ足に出ているわけです。
他に、額面数字5にも差があるのですが、こちらは後ろ足のように明瞭な差にはなっていません。

このタイプ2の出現は1921年10月と考えられています。
お手元には、2種が揃っていますでしょうか。
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