画像は、第1次ローマ字入りシリーズの60円で、描かれているのは国宝である比叡山延暦寺根本中堂。
地味な切手ですが、ローマ字シリーズの中でも好きな切手です。
この切手、刷色が暗い緑なので消印が読みづらいのですが、その渋さと、凹版の素晴らしさ、そして構図の良さの三つが合わさった良い切手だと思います。
そして、上の画像は印面の一部拡大。
普段、なかなかルーペで拡大して見ることは無いのですが、上の画像のようにするすると彫刻者のビュランの息遣いが伝わって来ます。
こうした芸術性は他の版式では決して味わうことができませんね。