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5銭飛燕の初期使用 [日本切手]

『たんぶるぽすと』1月号の金富善久氏「第3次昭和切手時代、3種の緊急発行切手新解」(下)を見て、ハッとした。

そこで紹介されていたのが、『八日会時報』という前田晃氏が出していたはがき通信。紹介されていたのは金富氏が入手したコピーで、文脈からすると実物はお持ちではないらしい。
その実物を僕は所蔵しており、以前にこのブログでも紹介しています。

で、話しの本題なのだけれども、金富氏によると第3次昭和5銭飛燕の初期使用は、文献上は20年10月10日の奈良と10月18日の京都があるが、写真又は実物として確認できていない。と言う。
実は、僕もそのことが気にはなってはいたものの、出典を明示しないのは郵趣家にはいつものこと程度にしか考えておらず、深追いはしませんでした

ところが、そのあやふやな奈良と京都の例を除いて実物に当ると、この『八日会時報』が最も古い使用例になるとのことで、その実物画像が下のものです。

13579.jpg

僕の所持する画像の物は、恐らく前田晃氏が手元に残されていたものだと思います。
はがき通信なので「楠公はがき」に印刷して、そのまま読者に発送するものなのですが、画像のはがきは宛先も書かれていない未使用の状態。そして、状態もこれ以上は無理と言えるほど最良。

このはがきは、地方の小さなオークションに出品されていたものなのですが、不落札品として数百円で頂いたものです。
実は、入札を忘れてしまい、気がついたら締切日を過ぎていたものの、聞いたら入札無しだったとのことなので、あわてて頂きました。正に幸運。
後に出品者がわかったのですが、前田氏と交流のあった方なので、ほぼ間違えなく前田氏の手元の残品と特定できます。

はがき通信は文献として整理するものなのですが、これだけは飛燕のアルバムリーフのトップに置いてあります。
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