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『フィンランドの郵便と切手』 [文献]

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本書は、JPS北欧切手部会報の別冊のような形で、昭和55年に刊行されています。
B5判32ページの小冊子なのですが、内容はなかなか手際よくまとまっており、日本語で読めるフィンランド切手の解説書として重宝する存在です。

採録範囲は、初期切手から第3次ライオン紋章シリーズまでですが、タイプ別はもちろんのこと、実用版の作成過程、切手帳の製作方法など本格的な内容を含んでいます。
図や表なども適切に配置されているので、理解を容易にしており親切な編集になっています。

欧米の専門団体では、本書のようなコンパクトな解説書や研究書が作られ、配布価格も実費に近い安価であることが多いのですが、日本ではそうしたことが少ないと思います。
本書の出来は素晴らしいものなのですが、続刊が無く途切れてしまったのが残念ですね。
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