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『続日本郵便切手史論』 [文献]

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昨日、『日本の郵便封皮、帯紙及葉書』を紹介したので、今日は、それとちょっと関係する『続日本郵便切手史論』について紹介しましょう。

本書は、書名の中に「郵便切手」と入っているものの、主体となっているのはステーショナリーで、切手関係は、後の方に切手帳や飛信逓送切手、電信切手、そして郵便貯金台紙などが掲載されているのみです。
本文217ページの内、ステーショナリーが179ページを占めています。

『日本の郵便封皮、帯紙及葉書』は、収集家が書いた本なので、実戦的な分類など収集的な側面から書かれたものですが、本書は樋畑雪湖の著書であるだけに、製造者としての側面からのアプローチになっています。
そのため、公文書の実例や廃案となった事柄、製造上の裏話的なことまで、企画や製造にタッチしていないと知り得ない事柄が所狭しと記されており、こうした記録の少ない日本切手やステーショナリーについて貴重な記録として残してくれています。

こうした記録物は、発行後何十年経っても色あせないものですね。
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