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『Postal History』 [文献]

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郵便史専門誌として1998年に創刊された『Postal History』は、気がついてみれば廃刊となっていて、編集者共々よくわからない雑誌でした。

内容は、記事が3分の1で、オークションが3分の2という感じで、オークションの付録として記事がついているような編集でした。中には編集が間に合わないのでオークションだけという号もあったりして、ちょっといい加減な部分も。
書き手も数人に固定化されてしまい、記事もマンネリ化していたのが郵趣誌としては失敗だったと思います。また、誌代も当初は4800円で、その後6000円とコストパフォーマンスが悪かったのが、多くの読者を獲得できなかった要因ではないでしょうか。

雑誌の体裁としても変わっていて、ページや発行年月など必要最低限のことすら書かれていないという、かなりアバウトすぎる編集でした。

酷評ばかりですが、片山氏の執筆による記事の中には、収集家の盲点みたいな点が指摘されていたりするので、今でも繰り返し読むことがあります。

最近の雑誌なのにバックナンバーを見ることが極めて稀であることから、本誌を知らない方も多いのではないでしょうか。
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