" NASSAU STREET " [文献]
これは、超有名な本なので、ご存知の方も多くいらっしゃるでしょうし、読まれた方もそれなりにいらっしゃるのではないかと思います。
一言で言えば、著者である Herman Herst Jr の切手商一代記。
書名であるナッソー・ストリートは、米国ニューヨークの切手商街のことで、ロンドンのストランド街、パリのル・ドロー街みたいなものですね。
本書を読むと、古き良き時代の切手商が生き生きと語られており、ネット切手商全盛の現代が、いかに空虚でつまらないものであるかがよくわかります。
確かに、ネットは便利で収集に役立つことこの上ありませんが、切手収集の楽しみってそれだけでは無いと思いますね。
趣味だからこそムダがあって良いと思いますが・・・。
本書は、米国の収集家の間でコンスタントに読み継がられているらしく、かなりの版が重ねられ、出版社も幾つかあるようです。
日本では一部が、日本フィラテリックセンターのオークション誌に抄訳が連載され、後に私家版としてまとめられています。
2012-06-18 20:33
コメント(2)