" NASSAU STREET " [文献]
これは、超有名な本なので、ご存知の方も多くいらっしゃるでしょうし、読まれた方もそれなりにいらっしゃるのではないかと思います。
一言で言えば、著者である Herman Herst Jr の切手商一代記。
書名であるナッソー・ストリートは、米国ニューヨークの切手商街のことで、ロンドンのストランド街、パリのル・ドロー街みたいなものですね。
本書を読むと、古き良き時代の切手商が生き生きと語られており、ネット切手商全盛の現代が、いかに空虚でつまらないものであるかがよくわかります。
確かに、ネットは便利で収集に役立つことこの上ありませんが、切手収集の楽しみってそれだけでは無いと思いますね。
趣味だからこそムダがあって良いと思いますが・・・。
本書は、米国の収集家の間でコンスタントに読み継がられているらしく、かなりの版が重ねられ、出版社も幾つかあるようです。
日本では一部が、日本フィラテリックセンターのオークション誌に抄訳が連載され、後に私家版としてまとめられています。
2012-06-18 20:33
コメント(2)
突然の投稿失礼致します。
既にお読みかも知れませんが、日本フィラテリックセンターの社長であった西岡辰二氏の「切手商売(あきない)六十五年: 西岡辰二の郵趣昭和史」にも古き良き時代の一切手商人の体験が生き生きと描かれています。昔は良い意味でのんびりしていたんですね。
by 辰爺 (2012-10-03 16:24)
辰爺 さま
ご覧いただき、ありがとうございます。
西岡さんのあの本は、" NASSAU STREET " が種本になっていると思います。
西岡さんが編集するオークション誌に" NASSAU STREET " の抄訳が連載され、連載終了後にはそれが単行本化されています。
by stamp (2012-10-03 19:43)