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手彫和紙4銭 [日本切手]

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画像は、即売にて1800円で購入した和紙カナ無し4銭。
消印がフラフラ、しかも潰れているからだと思いますが、お得なお買い物でした。
たぶん僕のように、手彫は二軍、三軍、四軍で、安価に気長に楽しもうと思っている人でないと、買わないマテリアルだと思います。

しかもミソは未版別。
手彫切手の場合、未版別だと版別品よりも安く買えたりします。
僕は、この未版別品が好きですね。
安価に買えて、しかも版別やポジショニングが楽しめますから。
中には、難しくてなかなか区別がつかない場合も多々あって、そんな切手がストックリーフにけっこう溜まっています。

画像の切手は、3版のポジション19。
4銭切手で未確定は、あと8枚あります。
1度ダメでも、1年後や数年後に見直すと確定できたりするから不思議。
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菊1/2銭 [日本切手]

菊切手のアルバムから、1/2銭の最初のリーフです。

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外国切手収集家である自分が作るリーフですから、日本切手収集家のような集め方はできません。
アウトラインが理解できるような、そして安価な使用済切手で区別できる範囲で集めることが基本となっています。

色調はやはり未使用が基本なので、目打は考慮せずに何でも良いので色を揃えることを基本としています。
ここでは、初期から中期の Brownish grey と、中期から後期の Olive grey の2枚になります。
ここで、正当な色調のバラエティを未使用示して、次のチョロ消し使用済で色調と目打のバラエティに繋げます。

使用済では退色が懸念されますが、その前に未使用で示しているので、使用済でも退色していないものであることが、未使用との比較によって示すことができます。
チョロ消しの使用済ならばいくらでもあるので、色調と目打の関係を一通りは示すことができますが、残念ながらこのリーフでは単線目打12.5の Olive Grey が未収。

そして、最後に使用例の代表として帯封を示しています。

製造面はあくまで未使用が基本なのですが、未使用で揃えることは値が張るので専門収集家以外はなかなか手が出ないのが現実でしょう。
ですが、未使用と使用済を上手に組み合わせることによって、専門外の収集家であってもある程度までのコレクションを作ることが可能となります。
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郵便切手の歩みシリーズ [日本切手]

1994年から1996年にかけて発行された「郵便切手の歩みシリーズ」。
気がつけば、もう20年以上も前に発行されたものですね。
いつの間にか約四半世紀です。

図案となったのは、手彫に小判、明治銀婚、芦ノ湖航空、産業図案、そして月に雁と見返り美人。
それぞれの切手が、切手史上に何らかの足跡を残したもので、選ばれた理由がわかります。

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上の画像は、第5集の産業図案切手の初日カバーで、本シリーズでも好きなものの一つ。
ちょうど、今年のJAPEXも産業図案が企画の一つになっていますね。今から参観を楽しみにしています。

「このシリーズにぜひ加えて欲しかったなぁ」と、常々思っているのが昭和切手ですね。
確かに軍国主義に繋がる図案が多いので躊躇するのかも知れませんが、そうじゃない図案もそれなりに揃っていますからねぇ。
図案の選定を始めとする印刷以前の工程を見ていくと、昭和切手というのはやっぱり切手史上一つの画期と捉えることができますから、漏れてしまったことは残念に思います。
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第3次昭和切手10銭、二重印刷 [日本切手]

昨日に続いて、第3次昭和切手の10銭。
今日ご紹介するのは二重印刷です。
下の縦ペアがそうなのですが、よくわからないと思うので上の切手だけを拡大してみました。

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これが、その拡大画像です。

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ここまで拡大すると、大きくブレているのがよくわかりますね。
二重印刷は、第3次昭和切手では珍しいというほどのものではありませんが、膨大な残存量の中から探すのには骨が折れます。
骨は折れても、探せばあります。

次は大ブロックで欲しいなぁ・・・。
できたら50枚ブロックぐらいで。

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第3次昭和切手10銭 [日本切手]

第3次昭和切手の10銭
単片ばかりがズラリとならんだストックリーフを、次から次へとルーペで「ジー」っと睨めっこ。
そうしたら、下の単片で目が止りました。

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この切手のどこに目が止ったかと言うと、「帝国」の「帝」の字ですね。
5画目と6画目が交わる部分です。
普通なら下の拡大画像のように、5画目の縦棒は、6画目の横棒より上に出ています。

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ところが、上の切手は下の拡大画像のように上に出ていません。

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これまで知られていたものなのかどうか、まだ調べてはいないので何とも言えませんが、「こんなものがありました」と言うことで、ご紹介まで。
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琉球・米貨単位暫定切手の用紙 [日本切手]

下の画像は、琉球米貨単位暫定切手のアルバムからの1リーフ。
用紙を解説したリーフです。

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ということで、切手は裏返し。
その方が、用紙の差がわかりやすいですから。

左からオフホワイト、ホワイト、アイボリー、厚紙。
この分類は、1960年代に米国の収集家が提唱したもので、現在も『スコットカタログ』で踏襲されていますが、日本のカタログでは採用されていません。
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房1銭 [日本切手]

手彫切手収集家として著名だった福原氏が、駄桜と言われ、手彫切手の中でも一段低く見られていた房1銭の素晴らしいコレクションを、数十年前に新宿の郵趣会館で開催されたミニペックスに1フレーム作品として出品されました。

その作品を見た時に、凄い衝撃を受けると同時に、手彫切手収集の神髄を垣間見た思いを、今でもハッキリと覚えています。
それまで房1銭は、駄桜として面白い話をほとんど聞いたことが無かったのですが、青一と同じとは言いませんが、思っていたよりは数十倍は面白い切手であるとがわかりました。

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上の画像は、2版のポジション18。
この切手のミソは、赤丸の中の桜葉の軽彫。
それまでは、つまらない切手として使用済を数枚しか持っていなかったのですが、上記の作品を見て初めて入手した未使用。
今でも存在する某オークションでの入手品なのですが、特に記述も無かったので無競争の最低値で、お安く入手できたもの。
で、今欲しいのは、同ポジションのリタッチ品。
まぁ、お金を出せば買えますが、どうせなら未使用と同じような状況で入手したいなぁ・・・。

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ストックブックの中から [日本切手]

もう何年も開いていない、ドイツ製の大形ストックブックを開きました。
中身は、戦後日本切手の使用済が雑多に突っ込まれたもの。
なにか無いかと物色していたら、ありました、ありました。
こんなのが。

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栗駒国定公園からの1枚で、唐草印がナイスな感じです。
データーは、赤羽局で昭和47年7月8日。
この切手は47年6月20日の発行なので、発行18日目の使用例ですから、まぁ自然な感じで良い使用例だと思います。

今は、記念・特殊切手が発行と同時にバンバンと使用されていますが、僕の昭和40年代後半の記憶では、記念切手の消費はすごく少なかったのが実感です。

私の家は郵便物(あの頃は平日は午前・午後の2回配達でした)が普通の家よりも多かったですが、貼られているのは普通切手ばかりで、記念・特殊切手が貼ってある郵便物は、ほんとに少なかったですね。

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新小判5厘 [日本切手]

下の画像は、新小判5厘の後期印刷のリーフからの2枚。

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なんとなく眺めていて気がついたのが、印面の状態。
左の切手の印面はスカッとして、綺麗な印刷。
印象としては硬い感じで、キリッとしています。

対して右の切手は、くたびれた感じでボヤッとしています。

両者の印面を詳細に観察すると、左の切手は傷もなく均一な印刷なのに対して、右の切手は細かな傷があちこちに見えます。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、ルーペで覗くと右の切手は細かな傷だらけ。
この傷だらけの切手は、消印を見ると明治31年の使用であることがわかりますから、小判切手の最終時期の切手です。

今まで、小判切手に対してこのような見方をしたことがありませんでした。
今日、たまたま気がついたことなのですが、ちょっと新鮮な驚きでしたね。
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第3次昭和切手10銭の銘版ズレ [日本切手]

第3次昭和切手の手持ちを眺めていて、「アレ?なんか変」と思ったのが下の画像の銘版付ペア。
いつ頃入手したマテリアルなのか全く覚えていないのですが、入れられていた場所から類推すると1990年頃だと思います。
だとすると、四半世紀はストックリーフで眠っていることに。

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上の画像では小さすぎて「なんのこと?」と思われるかもしれないので、拡大してみました。

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これで、おわかりになったでしょう。
そうです。銘版の位置がおかしいですね。

普通ならば、95-96番切手のガッターには「国」「印」が入るのですが、この切手では「印」と「刷」がガッターに来ています。
つまり、1文字分ズレているわけ。

印面に何か特徴が無いものかと見たら、95番切手に赤丸で囲ったのがありました。

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上の赤丸内は富士山からヒゲが2本出ていますし、下の赤丸には下方に伸びる線があります。

それにしても、こんなに目立つものを今まで見落としていたとは・・・。


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