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「オフセット原版と刷版 大正12年頃の製版技術について」

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僕の好きな郵趣誌に『JPC-UWA フィラテリック ダイジェスト』があります。
私家版の雑誌ですが、有益な記事が多いので皆さんもよくご存知でしょう。

その124号に、牧野正久氏による「オフセット原版と刷版 大正12年頃の製版技術について」が掲載されています。
直接的にはタイトルには出てきませんが、タイトルを見れば、すぐに震災切手関係の記事であることが容易に想像できます。

牧野氏の手法の一つに、足で稼ぐ取材法があります。
例えば、秀山堂での実地調査はその代表的な業績ですが、本文もその流れと同様なもので、震災切手の製造にたずさわった秀英舎で、当時働かれていた橋本氏と星氏に取材した記録です。
橋本氏は原版係、星氏は写真製版係であったそうです。

本文は昭和43年のものですから、まだ当時の作業を知る方が60代後半の年齢でいらしたのですね。
今となっては羨ましいこと。

本解説には牧野氏の聞き取りとは別に、橋本氏が取材のために用意した資料も添付されています。
この資料、直接製造にたずさわった方の記録として極めて有益。

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