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秀山堂30銭切手研究の画期 [雑記]

1976年に創立30周年を迎えたJPSは、仙台や福岡といった東京以外の地方でも記念大会を開催しました。
その大会で開かれた講演会の一つに今井修氏による「塔30銭切手」があります。
下の画像は、その時に配布された16ページにわたる講演資料からの一部です。

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30周年記念大会という大きな会で塔30銭切手の講演が選ばれたのは、同じ年の『フィラテリスト』2月号で今井修・牧野正久氏の連名で「破れた2枚の秀山堂切手 秀山堂30銭切手の全貌」という、画期的な論文が発表されたことによるものと推測されます。

当時の秀山堂30銭切手は、今井氏の言葉を借りれば「どうも一般的には関心がもたれていない実情が悲しい」ということだったらしい。
それ以前にも、牧野正久氏や三島良績氏、伊東由巳氏による興味深い解説があったものの、一般的には知られず、秀山堂切手の面白味を知ることも少なかったらしい。

そうした意味においても、今井氏による1976年の2つの秀山堂切手に関する発表は、画期的なものであったと評価できるのではないでしょうか。
JPS30周年記念大会での講演では、資料を見る限りにおいては塔30銭切手全般を扱っているのですが、内容の大部分は秀山堂切手に関するものになっていることから、今井氏の思惑は秀山堂切手について知ってもらいたいことにあったに違いないでしょう。

1976年は、秀山堂切手の収集にとって画期的な年だったのではないでしょうか。
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