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和田製・鳥12銭 [雑記]

手彫切手の偽物製造者と言えば、誰もが真っ先にあげるのは和田だと思います。
日本最大手の偽物製造者ですね。
最大手ですから、もちろん流通している枚数も半端な数ではありません。

今時の切手商では、和田製を本物として売るところは無いでしょう。
ただし、ネットでは注意が必要です。
出品者が、知ってか、知らずかわかりませんが、偽物の断りがなく出品しているのを見ることがあります。

下の画像は、その和田製から鳥切手12銭。
和田も初期の頃は印面内に「参考」の文字を入れていました。
ですから偽造ではないのですね。模造品です。
しかし、その文字はあまりに小さく、そして細い字体。なんだか確信犯的な臭いが・・・。
画像では見難いかもしれませんが、首の左右に「参考」の文字が取り敢えず入っています。

15427.jpg

上のタイプでは、消印を隅の方に入れているので、実物を見ればハッキリと「参考」が見えますが、次に出てきたタイプでは、消印で「参考」を見えないように隠しています。
下がそのタイプで、ボタ印風の消印を作って、それを押しています。
悪質度がかなり進んでいますね。

15428.jpg

そして、最終タイプは下のもの。
消印をチョロ消しにして、印面がよく見えるようにしています。
一見したところ最初のタイプに見えますが、この最終タイプでは「参考」の文字を全く入れていません。
ここまで来ると、完全に偽造です。

15429.jpg

和田は模造・偽造の最大手だったので、同じ額面でも複数の版を作って大量生産しています。
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