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Japexの印象 [切手展]

今年のJapexで、最も拍子抜けだったのが、過去のJapex関連展示が大規模に行われるのかと思いきや、全く無かったとは言いませんが、ホントに拍子抜けするくらいのミニミニ展示だったこと。

メインの作品展示は、けっこうな量が集まっていて盛会でした。
僕がよく見ると言ったら、皆さんもわかっているとは思いますが外国部門。
この部門での双璧は、やっぱり英国初期の2作品。この2作品は、他を圧倒する内容でした。
お二方とも英国切手部会員なので、そのうちに会報で詳細な記事が読めるものと勝手に想像して、今から楽しみにしています。

あと郵便史部門の「日仏郵便史 1860〜1899」は、それこそ歴史大河ドラマを見ているような作品で、そうした意味で今回の展示作品の中では、一作品に要した鑑賞時間は最も長かったですね。
さすが、この分野の第一人者の作品です。
この作品も、後日じっくりと見れるような仕掛けをしてくれると良いのですが・・・。

日本部門では、何と言っても時の人であるこの人の作品。
切手女子が作った「第1次昭和切手」。
さすが『昭和切手研究』を読破し、『日本切手名鑑』昭和編を見れば「しびれるぅ〜」などと、わけのわからないことを言うだけあります。
まさか、こんなに持っていたとは!!
「次に欲しいマテリアルはなに?」と聞くと「1銭の農産物種子のカバー」という、もう病気としか思えないようなお答えが・・・。
恐るべき大形新人です。

今回の企画の一つにあった年賀郵便。
やっぱり難しいですね。
年賀切手は伝統郵趣としてそつなくまとめられますが、郵便史として年賀郵便を考えると難しいテーマだと改めて感じました。
郵便史としてまとめると、飛脚から始まって、郵便制度の中で年賀を特別に扱うようになるまでを前史として扱い、以後は郵便制度の中で年賀郵便がどうだったのかを説明する。こんなイメージが一般的な展開だと思います。
郵便史とは何かを理解しないと、ただ単に「南方から来た年賀状です」とか「満州から来た年賀状です」のように、単に「どこそこから来た年賀状」の羅列に終わってしまいます。
郵便史全てに言えることですが、一つ一つのマテリアルをどのように位置付けて語らせるか。そこが郵便史の難しさであり、醍醐味なのかも知れません。
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