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「印刷局見学の記」 [文献]

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昭和21年12月発行の、如水クラブの機関誌『遠州便り 如水』第2号。
その中に8月26日に行われた、印刷局と共同印刷小石川工場の見学記が掲載されています。

書いた本人さんは、見学した様子を単に活字にまとめただけのつもりだと思うのですが、今となってはそれが、大変に貴重な内容となっています。

その中から幾つかを紹介すると、この当時の印刷局は、紙幣の印刷に追われており、切手の印刷は紙幣印刷の合間の仕事だったそうですし、50円能面の最初の実用版は無銘版(結局この版では印刷されなかった)で、作り直した実用版に銘版が入れられたことなど。

その他、今となっては忘れられたり、伝えられていないことが、さり気なく記されています。
もちろん、郵趣家の分類に該当することもたくさん記録されています。

本号には本記のほかに、松岡登氏による「切手製造見学メモ」と題する見学記も掲載されています。

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