SSブログ

スウェーデン・鉄郵印 [外国郵便史]

これまでにも数回、スウェーデンの鉄郵印を紹介しました。
今日ご紹介するのは、1885年から発行が始まったオスカー2世シリーズに押された鉄郵印。

スウェーデンでは、オスカー2世シリーズで消印を楽しむことが多いらしく、本シリーズに特化した消印のチェックリストが出版されています。
日本で小判切手で消印を楽しむのと、似ているのかも知れません。

18007.jpg

見ての通り、完全印影ではありませんが、これで十分情報は得られます。
スウェーデンの鉄郵印は種類が多くて、大きく十数種類に分類されるのですが、画像のものはタイプ3と呼ばれるもの。

左に少しだけ見えるのが "PKXP" という文字列で鉄道郵便を示す略語。
"No 8" は路線番号なのですが、スウェーデンではこの路線番号の再編が度々行われて、時代が違えば路線も全く異なります。
この辺が、日本のように直接路線名を示しているところとの大きな違いですね。
タイプ3の消印を使用した1898年の路線は、"Läxa〜Göteborg" の区間。

路線名の後に "A" とあるのは便名で、同区間には1日に3便(A〜C)がありますから、画像の切手は1便目の使用例であることがわかります。

コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。