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『占領中国郵趣資料1 華北五省、蒙彊編』 [文献]

たぶん、中学1年生の時だったと思います。
新宿の郵趣会館地下の切手センター街に行った時に、ある切手商(中川スタンプだったような・・・)の店先で「旧中国切手300種」というパケットを見つけました。
値段は確か1500円だったと思います。

300種で1500円という値段と、それまで買ったことがない旧中国に惹かれて購入。
家に帰って開けてみれば、蟠龍やジャンク船など、見たことがある切手も有りましたが、それまでに見たことが無い加刷切手がドッサリ。
というか、加刷切手が主体でした。

当時は、中学生が手軽に調べられる旧中国関係の文献も無く、調べるのには当然限界が。
それでも「中国占領地の切手らしい」という当たりだけはつきました。
そんなわけで、取りあえずリーフに貼っただけの状態でしたが、しばらくして偶然入手したのが本書。

15994.jpg

最初に目に飛び込んで来たのが、巻頭折込みの中国地図。
これに各占領地加刷の地名が記されていたので、初めて使用地区を知ることができ、感動もののインパクトだったことは、今でも覚えています。

そして、全く未知の世界だった消印の解説。
これは、本書入手当時は未入手だったのですが、後日、安価なカバーを切手センター街で購入した時に役立ちました。

そして圧巻は、各切手の解説です。
加刷の種類ごとに構成されているので、その切手の性格が手軽にわかりましたし、また各加刷ごとの台切手一覧が有り、これも有益な資料でした。

このように本書は、中国占領地切手について全く知識的にゼロだった自分にとって、初めて概要を知ることができた文献として、今でも大切にしています。

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