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スウェーデン・ライオンシリーズ [外国切手]

前回ご紹介したグスタフ5世シリーズ円形フレームに続いて、1920年から発行が開始されたのが本シリーズです。
スウェーデンの通常切手シリーズの中でもポピュラーなシリーズなので、ご存知の方も多いと思いますし、どこかで見たことがある切手ではないでしょうか。

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グスタフ5世シリーズ円形フレームでは民間会社での印刷でしたが、ライオンシリーズからは政府印刷へ変更され、コイル切手と切手帳という現在まで続くスウェーデン切手の基本的スタイルが、確立したのもこのシリーズです。
つまり、この切手の発行はスウェーデン切手の一大変革期になります。

ライオン切手を印刷したのは、有名なステックニー印刷機です。
1919年に第1次世界大戦が終ると、時の郵政大臣が米国へ視察に出かけ、そこで見た高速印刷機であったステックニー印刷機の購入契約を結びました。

購入した印刷機は、1919年9月にストックホルムの印刷局に到着したのですが組立図が無くお手上げ状態だったところに、ステックニー氏が到着。
これで完成かと思いきや、部品の組合せがなかなか上手くいかずに、ステックニー氏も手間取る始末でしたが、なんとか12月には完成したものの動作不良が続出したということです。

実際の印刷でも、初めての高速印刷機だったのでインクの調整や用紙の強度不足などから来るトラブルが多く、その結果として専門カタログで見られるような多くのバラエティを生む結果となりました。
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