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詹天佑生誕100年 [外国切手]

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画像は、中国が1961年6月20日に発行した「詹天佑生誕100年」を記念した2種セットの中からの1枚。

詹天佑(せん てんゆう)というのは、中国人で初めての鉄道技術者と言われている人で、よく「中国鉄道の父」と呼ばれています。

図案は、トンネルから出てきた蒸気機関車を描いていますが、「この場所がどこか」という点で、若干の混乱を招いているようです。
発行当時の資料として『郵趣』1961年8月号を見ると「八達嶺トンネルを出る列車」としており、JPS発行の『外国切手カタログ 新中国切手』でも「八達嶺トンネル」となっています。
そして、僕が子供の頃に何かで読んで得た知識でも「八達嶺トンネル」でした。

1993年に刊行された、JPS鉄道切手部会の『Railway Stamps』50号に、この切手図案についての解説記事が掲載され、同記事では古い写真資料を元に数々の検討を加え、この切手の題材は「八達嶺トンネル」ではなく、「居庸関トンネル北口」であると結論づけています。
この解説を読む限りでは、古写真の撮影場所に間違えがない限り、穏当な結論に思えます。

だとすると、一番最初に報じた『郵趣』の記事は何だったのでしょうか?
恐らく当時の中国郵政のアナウンスを元に記事にしたと思われるのですが、もしかしたら、発行当時の公式アナウンス自体が間違えていたのでしょうか?

当時の中国の雑誌とかでは、どう書いてあるんですかね?
興味があるところなんですが。
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