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2枚のC55形蒸気機関車切手 [外国切手]

下の画像は、セントビンセントが1991年8月に発行した日本のC55形蒸気機関車を描いた切手です。
それにしてもデザイン悪すぎ。
小型シートのままなら問題はありませんが、目打で切り離して単片にしたら、左側が除煙板の縁で切断されてしまい、なんともオマヌケな切手になってしまいます。
もう少し左寄せで、せめて除煙板までは入るようなデザインにできなかったものですかねぇ・・・。
まぁ、実用的な切手ではなくて収集家用に作られたものなので、「これでいい」と言ってしまえばそれまでなんですが。
このC55形は標準型を描いています。

15649.jpg

えー、それでもう一枚の方ですが、こちらはタークス・カイコス諸島が1991年11月に発行したもので、上と同じ日本国際切手展を記念して便乘商売として発行したもの。

15648.jpg

見た目は全く違う蒸気機関車なんですが、実は同じC55形なんです。
上がオリジナルの標準型で、下が流線型として1936年に21両だけ製造されたもの。
流線型は当時世界的に流行ったデザインで、ヨーロッパの蒸気機関車にはよく見られます。
もちろん空気抵抗を減らして高速化をはかる目的なんですが、時速100キロ以下ではさほど効果があるとも思えません。
実際の高速効果よりも、整備での手間の方が大きな問題でもあったので、けっきょく後に標準型に変更されてしまいました。

日本の切手でないのが残念ですが、C55形の2タイプが切手で比較できるのはちょっと嬉しい出来事です。
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