SSブログ

シート [雑記]

大形ブロックを活用して、重量感のある作品を作るという手法は、外国切手の作品から導入が始まったと言ってもよいと思うけど、なぜか、それが行き過ぎて「シートでも何でも大きければいいや」という感じになってしまい、一時期は日本切手関係でそのようなことが頻繁に見られた時期がありました。

シートは資料的には貴重なものであることは当たり前ですが、それと切手展の作品で使用するというのは、全く別の次元の話しです。
シートを作品の中で使用するには、シートを使用しなければならない理由がなければいけません。そうでなければ、ただ単にスペースの無駄遣いと見られてしまっても仕方がありません。

11343.jpg

上の画像は、以前に全日展に出品した僕のネパールの作品からの1ページですが、数リーフに渡ってシートを貼りました。
その理由は、この切手はシートでなければ印刷のPrinting Noや印刷時期がわからないので、シートを示さなければならない理由があるのです。
例えば、この切手の田型ブロックや、6枚ブロック、8枚ブロックなどでは単に「1941年から発行が始まった8Pice切手」としか示せないのですが、シートであれば「初期のシート構成であるPrinting No, 2で、1941年7〜10月に印刷されたもの」ということまで示せるわけです。

切手展の出品作品で気をつけなければならないのは、「なぜそこに貼らなければいけないのか」という理由ではないでしょうか。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。