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西ドイツ・童話シリーズ [外国切手]

小学生の時に読んだ大谷博さんの『切手集め大作戦』は、子供向け解説書の大傑作であると今でも思っています。
その中に紹介されていて妙に印象に残ったのが、西ドイツで発行されていた慈善切手の「童話シリーズ」。
おそらく、後年発行された日本の「昔話シリーズ」は、この「童話シリーズ」が参考になっていたのではないでしょうか?

「童話シリーズ」の最初は1959年の「星の銀貨」で、これ以後、1967年発行の「ホレのおばさん」まで、9集で36枚の大きなシリーズになっています。

15744.jpg

画像は1963年の「狼と七匹の子山羊」。
このように低額面から高額面へと、物語が進み、4枚でそのあらすじを紹介する構成なのですが、一番最初の「星の銀貨」だけは、3枚で物語を語り、一番高額面ではグリム兄弟の横顔を図案として、グリム兄弟を紹介する構成となっています。
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通りすがり

切手を始める前、私の家にはドイツの切手が沢山ありました。

理由は、祖父が欧州航路の客船の一等航海士をしていた事と、ドイツ人向けの学校”ドイツ学園”があり、多くのドイツ人が住んで居たからです。

ご承知の通り三国同盟締結で一転して友好国となったドイツに堰を切った様に日本人が訪れ、欧州航路は船員にとっても花形の航路だった様です。

最終寄港地ハンブルグに到着すると、「日本はとてつもない物を造っているんだね?」とドイツ人の船員から口々に聞かれますが、祖父は何の事か解らなかったそうです。
帰国後、駅の改札口で顔馴染みの海軍将校に偶然に出会い、軽く挨拶の後にこの件を話すと、何も言わずに立ち去って行ったと云います。
祖父は何か失礼な事でも言ってしまったのでと、気に掛けていた様です。

戦後になって。この将校が我が家を訪れて来たそうです。
この海軍将校は西島さんと云い、戦艦大和の建造に深く関わっており、祖父がドイツでの風聞が”戦艦大和”の話で、特高からの嫌疑がかけられない様に無視をして立ち去った失礼を詫びに来たと云います。
その祖父も軍属として招集され、現在でも行方不明のままです。

声高に巨大戦艦大和を言われる方が多い様ですが、その巨大戦艦を建造するための工作機械の大半はドイツ製で、国内では極秘でも、海外では極秘では無かった様です。

ドイツの切手を見る度に、私には別の世界が見えるのです。
by 通りすがり (2017-11-22 21:25) 

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