『日本普通切手専門カタログ』戦前編 [文献]
今日、配達された『日本普通切手専門カタログ』戦前編。
皆さんも、ご覧になられたのではないでしょうか。
パラパラと見ると、使用例が一切載っていないので「もしや!」と思い、よく見ると使用例は来年刊行の第2巻「戦後・郵便史編」に掲載されるようです。
ん〜、逆戻りかいな。
ちょっと前の『日専』で、使用例を別冊にして使い難かったのにな。
またですか〜。
まぁ、それは千歩譲るとして、全く理解できないのが本書のコンセプト。
書名は、先に紹介したように『日本普通切手専門カタログ』戦前編です。
これまでは、皆さんも使われている『日本切手専門カタログ』がありました。このカタログは、それまでの『新日本切手カタログ』を発展的に継承したカタログです。
ですから、版数も『新日本』の版数を引き継いでいました。
ところが本書の奥付を見ると『日本切手専門カタログ』が引き継いでいた『新日本切手カタログ』以来の版数を引き継がないで、新しいものが付けられています。
このことは、明確に『日本切手専門カタログ』とは別物であることを示しています。
しかしながら、中身を見ると『日本切手専門カタログ』と、編集構想は同一線上のものであるように見えます。
それならば、わざわざ書名を変える必要はなく『日本切手専門カタログ』でよいのではないでしょうか。
どこに、書名を変える必要があるのか??
それに加えて、ますます僕を混乱させたのは、英文タイトルである " JAPANESE STAMP SPECIALIZED CATALOGUE " です。
そして略称も " JSCA " 。
つまり『日本切手専門カタログ』と同じ。
ユーザーにとって、商品ラインナップはシンプルであることが第一。
同一系譜上のものは同じライン上にあるべきで、むやみに複雑化しないことです。
2016-10-29 21:47
コメント(4)
これは通常切手の専門カタログですから、日専よりも収録範囲が狭いカタログですよね。当然、英文タイトルは改めるべきです。
門外漢なので購入していませんが、肝心の中身は日専の通常切手の部分と比較して、より専門的に成っているのでしょうか??
by 伊藤昭彦 (2016-10-30 07:50)
いつも、ありがとうございます。
その専門性なのですが、当然カタログですから深化しています。
ですが、それは『新日本』や『日専』もそうでしたから、これまでの流れと同じことで、書名を変えるほどのことでは全くありません。
つまり、『日専』の内容構成を組み替えて『日本切手専門カタログ・戦前普通切手編』とすれば、それでいいわけです。
これまでにも、巻構成の変更は度々していることですからね。
by stamp (2016-10-30 09:47)
いつも興味深く拝見しています。
私も一見して、stampさんと同じ感想でした。
さすが、文献への造詣が深いstamp様のコメントと思ったしだいです。
by あさい (2016-10-30 13:24)
あさい さま
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
欧米の歴史ある出版社との思想の違いを、まざまざと見た感じがしています。
by stamp (2016-10-30 21:18)