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墨六の名品 [外国郵便史]

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画像のカバーを見て「オッ、懐かしいねぇ」と思われる方もいらっしゃるのでは?
このカバーが世に出てから、いつのまにか27年が経ちました。
本品がスペインのオークションに登場したのが1988年2月で、僕のオヤジが死ぬ10日ほど前のことだったので、よく覚えています。

貼付切手は、墨六「ヌ」の縦4連に、改色桜1銭「チ」が1枚の合計25銭。
しかも墨六には「タスキ落ち+片波落ち」と「片波落ち」というエラー付2枚を含んでいます。
差立地は、生野銀山があった生野で明治8年9月2日。
その後、横浜、サンフランシスコ、ニューヨークを中継して、宛地であるフランスに到着しています。

実は、この差立人は1銭の損をしています。
というのは、明治8年6月30日までは米国経由フランス宛は25銭だったのですが、7月1日からは24銭に値下げされているのです。
差立人はそのことを知らずに、わざわざ1銭を足しているのですが、本来は必要無かったのですね。

このカバー。
墨六の中でも名品だと思っています。
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