「フランス郵船と日本」 [文献]
1984年の『千葉敬愛経済大学研究論集』26号に掲載された、澤護氏による「フランス郵船と日本」。
在日横浜外国郵便局の中で、最もポピュラーな存在だったのがフランス局であることに異論はないと思います。
本稿は、そのフランス局と密接な関係であったフランス郵船について論じたもので、本文では1865年から1889年までの長期間について、各年次ごとに主要船客を中心にフランス郵船の活動について紹介しています。
そして巻末には、船がいつ上海を出港し、いつ横浜に入港したのか。また、その逆に横浜出港日と上海入港日が船名、船長名とともに全てが表としてリストされています。
その他、横浜寄港のフランス郵船の船名・総トン数・馬力・造船地・造船年・就航期間などもリストされています。
本稿は、郵趣的にも極めて有益な内容なのですが、不思議と郵趣家の中で話題になることがありません。
手彫や小判切手の収集家、そして初期外国郵便に興味のある方には一読をお勧めいたします。
2014-04-23 18:46
コメント(1)
大学の研究論集なので、郵趣界では
騒がれなかったと考えます。外国局の
事は、郵趣一万部の時に確か飯田橋で、開国当時日本にあった外国郵便局をいただきました。その後は、松本氏の本が、有名ですね!
by 渡辺達夫 (2014-04-23 19:08)