SSブログ

" HAND BOOK OF THE PRE - STAMP POSTMARKS OF AUSTRIA " [文献]

13539.jpg

ミューラーのハンドブックの1冊で、ニューヨークのコレクターズ・クラブからの出版。

ハンガリーの郵便印を集めていると、避けて通れないのが周辺諸国で、特にオーストリアは家族みたいなものなので必須です。
ハンガリーとオーストリアの近世〜近代史を知らないと、そのへんの関連性が解らないと思いますが、本書もタイトルにはオーストリアしか出ていませんが、ハンガリーやチェコ、その他の周辺諸国を含んでいます。
本書はタイトルが示しているように、切手発行以前の郵便印に特化したもので、年代的には18〜19世紀前半を扱っています。

構成は、前半が解説で、後半はカタログ。
解説部分は、オーストリア帝国の歴史から始まり、その後に郵便史、料金、郵便印についての概説が続き、それらを読むことによりプレ・スタンプ時代の概要が掴めるように工夫されています。
それらを読んだ後に、郵便印についての深い解説が多くのトレース図を入れてタイプ別、時期別、用途別に詳説されています。

後半のカタログ部分は、局名別に使用した郵便印が採録されていますが、こちらは全てが記号化された情報なので、それらの記号を理解していないと少々使いづらい部分があります。

本書の初版は1960年ですが、その後も版を重ねていることからもわかるとおり、この分野を扱う基本文献の1冊に位置づけられます。
コメント(1) 

コメント 1

渡辺達夫

おはようございます。初めて見ます。1960年初版ですか?
小生は、1960年当時ギボンス本番が買えなくて、丸善さんに普及版を頼み購入しました。「60年が普及版の最初です」もちろんスコット新版は無理で数年遅れの型落ちでした。苦笑
因みに、消印とエンタ、郵和、郵趣、切手、全日本郵趣はとっておりました。
by 渡辺達夫 (2013-11-19 10:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。