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「切手集め」から「郵趣」へ [雑記]

随分と前の話しですが、職場で切手収集について話題になったことがあります。
突然の話題だったので、もちろん、こちらも解説するための準備なんかしていません。
やはり口頭での説明より、実物を見せての方が良いので、翌日に国際展へ出した作品を持参しました。

昼飯を食べた後に30分ほど余裕があるので、そこでテーブル上に作品を並べて郵趣の楽しみ方について解説すると、皆の驚きようと言ったらスゴいもの。
つまり、皆さんは「切手集め」のことしか知らなかったのです。
まぁ、そりゃあそうですね。一般の人の中に「切手集め」を発展させた「郵趣」について知っている人が居たら、そっちの方がおかしいくらいです。

話しが前後しますが、ここでちょっと僕の立場を言わせてもらうと、僕は「切手集め」と「郵趣」を分けて考えています。
つまり、集めた切手をストックブックや缶などに入れて、枚数や種類を増やして楽しんでいる段階を「切手集め」。
「切手集め」を発展させて、切手に秩序を与えて分類・整理し、リーフ作成を行う段階を「郵趣」としています。
僕は、必ずしも「郵趣」が切手収集の全てではないし、「切手集め」だって楽しんでいれば、それはそれでいいと思っています。要は、自分が楽しめていればそれでいいわけですね。

で、話しを元に戻すと、僕の同僚は切手収集と言えば「切手集め」の段階しか知らなかったわけで、リーフに整理されたカバー類を見て「えっ、切手って、こういう楽しみ方があるの?」と、そこに居た皆が驚くわけ。

同僚は全員が研究職なので、その辺の飲み込みは早くて、ちょっと解説をすると「テーマを決めて、材料を集めて、収集を展開していくわけね」「切手展というのは、決められたルールの中で知識とかを競うわけだ」など、僅かな時間で理解してくれます。
そこで、最終的には「切手収集って深めて行くと、奥が深いし知的だねぇ」となって、ちょぅど昼休みは終りました。

先に記したように、切手収集の方法に唯一絶対的なものはありません。
ですから、ストックブックや缶に溜め込んだだけでもOKなのです。
しかし、僕の個人的考えでは、ある程度ストックブックなどに溜め込んだ人には、リーフに整理することをお勧めしたいと思います。
そうすることにより、1つの新たな世界が広がると思うのです。

最近は、僕のようなオッサンが声を掛けるのを躊躇するほどの若いお姉ちゃんが、新切手を買って行きます。その意味では、郵政の発行政策は当っているのです。
そうしたお姉ちゃんの大部分は、実際に切手を手紙に貼って消費するのが楽しいらしいのですが、ぜひ余った切手は溜め込んで、そしてリーフに整理して欲しいと思います。
僕の友人の発行する『stamp club』というフリーペーパーは、こうした「切手集め」の段階の人達に配られると良いと思います。

それと、もう1点。
リーフに整理して間もない人達向けの切手展や、オリジナルなローカル・ルールを作って、リーフ作り初心者が楽しむ競争展があったら良いと思いますね。
「○○が入っていないからダメ」などと、野暮なことは言わない切手展です。
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etigoya

とても良いお話をありがとうございました。
by etigoya (2013-06-19 09:03) 

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