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切手付封筒「塔1円20銭」 [日本ステーショナリー]

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塔1円20銭+清水寺2円+採炭夫50銭2枚=4円20銭の貼付料金。
消印は、神田局のローラー印で23年の年号はわかるのですが、日付が脱落してしまっています。ただし、裏面の書込みにより8月9日の差立であることは特定可能です。

昭和23年というと、7月10日に郵便料金の改正が行われており、第1種は1円20銭から一挙に5円へと値上がっています。この切手付封筒の料額印面は、旧料金のものですね。

このカバーを見ると、貼付切手は先に書いたように4円20銭なので、もし第1種であったならば80銭の不足と言うことで不足扱いのはずですが、そのような取扱の形跡は見当たりません。

と言うことは、他の種別であった可能性が大きく調べてみると、第4種が100グラムごとに4円なので、これに該当するものと考えられます。つまり20銭は加納ということ。
宛先から考えても、それで説明がつきそうです。

面白いのは、50銭切手で上の切手は私製目打付で、下の切手は普通の無目打。色調も上と下では異なるので、同一シートの切手でないことは明白です。
いかにも、その辺にあった使い残しの切手を貼って差出した感じがしますね。
だとすると20銭加納も頷けます。
コメント(1) 

コメント 1

渡辺達夫

そうです。23年の1月1日から第一種の無封書状が、第四種に
改正になりました。したがって100グラムまで、四円となりました。
1円20銭の切手付き封筒は、1円50銭で発売されました。
従って、差出人は50銭多く出費したことになります。

by 渡辺達夫 (2013-11-21 23:05) 

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