オーストラリアの国内航空便 [外国郵便史]
フィラテリック・カバーっぽい印象を受けますが、戦前カタログ・コレクションの内なので個人的には許容範囲です。
貼付切手は、オーストラリアが1925年5月に発行した航空切手と、1930年7月に発行した加刷切手を1枚ずつ貼った5ペンス料金で、消印データは以下のとおりです。
Victoria 州 Melbourne 1930,8,14
Sydney 8,15(裏面)
New South Wales 州 Tooraweenah 8,16
差立地である Victoria 州 Melbourne と、宛先である New South Wales 州 Tooraweenah は、広いオーストラリア大陸の中では近距離で、当時、存在していたかどうかは解りませんが、現在では主要道で直接結ばれています。
このカバーで目についたのが、左下にある "VIA SYDNEY" と経由地をわざわざ指定しているところ。
差立地から宛地までは、ほぼ北上すればよい位置関係なのに、わざわざ遠回りしているのは、航空便に乗せるためだだったのでしょうね。
航空郵便黎明期の性格を現していると思います。
2013-06-19 21:23
コメント(0)
コメント 0