『竜切手 スペシャライズド・コレクション』

新橋のファインスタンプと言えば、外国切手専門店みたいな感じで、学生の頃からよく出入りしていました。今でもここで入手した外国切手がたくさんコレクションに入っています。

でも、意外と言っては失礼かも知れませんが、昔は手彫切手などもけっこう突っ込んで商売をしていたという話しを、古くからの収集家から聞いています。



上の画像のオークションカタログは、1966年10月９日に開催されたファインスタンプによる龍切手のみのオークションカタログ。
内容は、1966年５月にワシントンで開催された国際展 "SIPEX" 参観時に米国で入手した専門コレクションで、48文の単貼カバーが数通、200文１版銭字点落ち初期印刷貼カバー、小田原・沼津・浜松・岡崎・その他の大形地名入り検査済印カバーなど、素晴らしいマテリアルがズラリと並んでいます。

全62ロットの売上げが600万円強ということですから、今の感覚だと5,000万円程度になりますかねぇ。

この時には、オークションにて売られなかったロットが即売品として、オークション終了後に販売されおり、その即売目録も作成されています。こちらには263点が掲載されているので、かなり大きな龍切手の専門コレクションであったことがわかります。

コメント 6

オークション開催場所が渋谷仁丹ビルですか。あの場所でねえ。今はもうないのですが、以前の勤務先のそばにあって、看板をよく見上げていました。
by shiggy (2012-03-29 22:31) 

こんばんは。
いつも興味深いオークションカタログを紹介して頂きありがとうございます。
自分は60年代のオークションカタログを探していますが、
全く見つからないものも非常に多く、思うように収集がすすみません。
このファインスタンプのカタログははじめて知りました。本当にびっくりです。

このファインスタンプのカタログを今探すとしたらどんな手が有効か？
ブログを拝見させて頂きながらもついついその「入手手段」そのものを
をいつも考えてしまいます。少し重症かもしれません（笑

ネットで探すとかなりの割合では見つかるけれど、
普通のやり方では決して見つからないものがどうしても出てくる。
今回の場合だと、ひょっとして新橋のお兄さんに会えばなにか
有効な手がかりが得られるのだろうか（笑）？
こんな感じで自分の収集・見つけ方のヒントにさせて頂いております。
by わたなべ (2012-03-30 00:02) 

shiggy　さま
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
渋谷から表参道方面に行く時に、よく通っていたのですが、別に意識していなかったので、そんなビルがあったのかなぁ。という感じです。
by stamp (2012-03-30 22:44) 

わたなべ　さま
いつも、ありがとうございます。
このカタログは、ペラペラのもので手にすると拍子抜けするような感じです。即売カタログとセットで配布されていたようです。
このカタログの入手経路についてはさっぱりと覚えていないのですが、僕が入手してからは、他に１回程度しか見た記憶がありません。
文献というよりも、数ページのパンフレットみたいな体裁なので、多くが捨てられてしまったのではないかと思います。
by stamp (2012-03-30 22:50) 

昨日、職場の忘年会の会場に行く途中、久しぶりにギンザ9を通りました。ファインスタンプ、私も良く通った店でしたので、どうなっているかな～
と期待もしながら。お店は健在、でも店内が山のようなアルバム、ストックリーフで埋まり、入り口が分からない！　中の方にはご主人がいらっしゃる気配ではありますが、入る勇気がなく…2回ほどガラス越しに中を見ながら…スルーでした。大量に世代交代に伴う、コレクションが滞留しているのでしょうか。時代の移り変わりを感じました。
by 切手初心者 (2012-03-31 00:22) 

切手初心者　さま
いつも、ご覧いただきまして、ありがとうございます。
大昔は、店内もスッキリして話しながら、けっこう長時間居ることもあったのですが、ここ十数年は知らない人から見れば「ここは、いったい何屋さん？」みたいな状態ですね。
一時は、買い入れた額割れシートが山のようになっていて、「どうするの？」
と聞いたら、「金券ショップに流すんだ」と言ってました。ネットとかで売る手間ヒマを考えたら、金券ショップに持込んだ方が安上がりということ。
おっしゃるとおり、昔を知っている人間にとって、近寄り難い店になってしまった感じがします。
by stamp (2012-03-31 15:33)