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『村田さんと千住の郵便』 [文献]

村田守保氏と言えば、山本謹一氏や市田左右一氏と並んで、日本切手収集家のビッグネームとして、没後30年以上経ちますが人々の記憶にいまだ鮮明に残っています。

その村田氏が亡くなった時に追悼集として、タカハシ・スタンプが制作・配布したのが本書です。

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内容は前半が村田コレクションからのリーフの抜粋で、後半が親交のあった方々からの追悼文。
そして、最後に「明治における千住の郵便役所」と題する論考を、浅見啓明氏が書かれています。千住は村田氏の地元で、氏が千住の郵便史を追求されていたことに因んだものです。

実は、前半に収録された村田コレクションのリーフ紹介も、村田氏が「千住の郵便」と題して作られていたもの。
『日本切手精集』は、先にも記したように膨大な村田コレクションの中から再構成したものなので、村田氏の生のリーフが紹介されているわけではありません。
対して、本書で紹介されているリーフは村田氏が作られた生のリーフなので、氏のリーフの具体的な内容を知ることができるものです。
その意味で、本書は貴重な記録と言えます。
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