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3冊目の『切手の愉しみ』 [文献]

市田左右一氏の著書『切手の愉しみ』は、日本で発行された一般向け郵趣書の中では、名著中の名著だと思います。
恐らく、この本を越える著作は今後も現われないのではないでしょうか。

僕が最初にこの本を読んだのは、小学校高学年の時だったと思います。
家にあったのを父親が探し出して来て、数冊の古い郵趣書と一緒にもらったものの中に入っていました。
市田氏ならではの収集体験やエピソードがてんこ盛りで、知らない間に「郵趣ってこんなものか」というのが解ってしまう本です。
もちろん技術書ではないので、アルバム作りとかそうしたつまらない話しは全く無くて「世界の郵趣界とはこんなもの」と言う視点が中心です。

下の画像は、父親から譲り受けたもので、何回も読み返しているのでボロボロになってきました。

book001-2(変換後).jpg

実は、上の画像の本は昭和38年発行の新教養選書として発行された再版のもので、下の画像が昭和33年発行の初版本なのです。

book001-1(変換後).jpg

再版本の方は、その発行に際して初版発行後の体験談などが増補されており、内容が厚くなっています。
もし、これから本書を入手される方は、ぜひ再版本の新教養選書の方を入手してください。

手元にある再版本の方が長年の使用でボロボロになりかけているので、先日、良い状態の再版本を見つけて入手しました。
これで、本書は3冊目です。

古書市場では、どうも初版本の方が多くて、再版本はなかなか出て来ないような気がします。
発行部数を調べたわけではないので、あくまで感覚的なことですが。
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