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塔30銭横抜櫛形目打 [日本切手]

13152.jpg

上の8×2枚ブロックをリーフに整理したのは約20年前で、書込みには櫛形13×13.5目打として分類してあります。
上耳は付いているのですが、残念ながら両耳が無いので、櫛形目打としたのだと思います。

新井紀元氏の『30銭塔切手の版別分類』を読んで、ハタと気がつきました。
14ページの「30銭塔、各版とタイプとの関係」の表から判断すると、点の有無により分類すれば、櫛形の中から横抜け目打を抽出出来るのではないかと。
何しろ点無し版は3版しか無くて、そのうち目打入りの版は「ハ」版と呼ばれるものしかなく、しかもそれは横抜き目打です。

で、片っ端からリーフ上に貼られている櫛形13×13.5を覗いていくと、数点のブロックが見つかり、そのうち最も大きい塊が画像のものです。
下の画像が、点無し部分の拡大画像。
これで、単なる櫛形目打から横抜け櫛形目打へと細分類することができました。

13153.jpg

この点の有無による分類の発見者は、大村公作氏。
この切手についての重要な発見の1つに位置づけられる成果です。

この点の有無についてですが、稀に印刷状態で本来あるものが欠落してしまうことがあるので、単片などの時は、気をつけられるべきでしょう。
全体的に鮮明な印刷ならば問題ないですが、ちょっと荒れた印面のばあい、ブロックで観察すると他の切手では点が有るのに、極一部に点無しのものを見ることが出来ます。
コメント(2) 

コメント 2

tabito

自分の既収集品の中にいいものを発見する、これも収集の楽しみの一つですね。震災切手を収集している私にも、同じような経験が時々あります。そんな時は、一日いい気分です。
by tabito (2013-04-29 22:37) 

stamp

tabito さま
なにか得した気分になるのは、間違い有りませんね。
嬉しくなります。
by stamp (2013-04-30 21:06) 

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