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『琵琶湖の鉄道連絡船と郵便逓送』 [文献]

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良い本なのだけど、不思議とほとんど話題にならないというのがあります。
『琵琶湖の鉄道連絡船と郵便逓送』も、その一つではないでしょうか。
琵琶湖ということでローカル的な色彩が強く、全国的に敬遠されたのかも知れません。

しかし、本書で述べられていることは、場所さえ異なりますが全国的に当てはまることだと思います。
現代に生きる私たちは、ごく普通に鉄道や車を利用しているので、水運を利用するということを、ついつい見逃してしまうものですが、近代交通が発達する前までは、多量の荷物を一度に安価に運ぶ手段として、ちょっとした川や湖には水運があり、それを郵便逓送にも利用していました。

例えば、関東だと霞ヶ浦が有名ですし、東京湾沿岸にも発達したルートがありました。
横浜から横須賀、浦賀方面は陸路ではなく海路で運んでいたなんて、今ではちょっと考えられませんね。

しかし、水運によって運ばれた郵便物の大部分は、マテリアル上にその痕跡(消印など)を残さないので、理論的にはわかるのですが、目に見える形として提示する難しさがあります。

本書は、平成15年の刊行で、A4判、本文159ページ。
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