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" THE RICHARD W. CANMAN COLLECTION OF JAPAN " [文献]

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1988年12月14日にニューヨークで開催されたリチャード・チァンマンの日本切手コレクションのオークションカタログです。
思い返すと、日本ではほとんど話題にならなかったオークションだったと思います。そのせいか、新しい割にはカタログもあまり見かけません。

オークションの内容は、龍から小判・菊・一部は田沢まで記念をも含む内容ですが、その中心はもちろん手彫切手で、特に龍がメインになっています。
龍がメインと言っても、有名コレクションには付きもののメジャーなバラエティは含まず、素直なコレクションという印象を受けます。

僕が当時注目していたのは、カタログの最も後ろにリストされていた文献のうち『ペプロー・シート写真集』のオリジナル本で、限定25部のうちのNo.15のもの。参考値3,000ドルで、日本円だと約39万円。手数料などを加えると40数万円になってしまいます。
今だったら支払いの算段は後で考えるとして、とりあえず入札してしまうところですが、結婚したてで一番貧乏な時だったので、さすがに手が出せず・・・。残念!
コメント(3) 

コメント 3

わたなべ

先日のコメントではNO NAMEで書いてしまいました、すみません。
ネットで拾えるPhillipsコレクションにex-Batesらしいものが見られます。
あわせて御参照ください。

数年前に切手文化会発行の「手彫切手シート写真帖」を入手しました。
111枚のプレートでなっており、自分にはこれでも分不相応な感じです。
日本切手文献で最貴な、1910年代のぺプローのシート写真集と
このリプリント版(?)はどう違うのか、現物は全く見たことがないので、
もしなにかご存知でしたら是非教えていただけないでしょうか?
オリジナルが仮にカラープレート、または先述の孔版印刷だったなら、
きっと素晴らしい出来なのでしょうね。
by わたなべ (2012-04-25 14:14) 

stamp

わたなべ さま
いつも、ありがとうございます。
1910年のペプローシート写真集とウッドワードのシート写真集は基本的に同じです。写真原版がウッドワードへ移動したものです。
切手文化会の復刻版は、ウッドワードのものですが平版印刷の網が目立ちすぎて、なんとかポジショニングには使えるものの、シートの状態によっては全く実用的ではないものがあります。ペプローのものはコロタイプですから、素晴らしい状態です。

その他にペプローシート写真集と言えば、第2次ペプローコレクションのシート写真集が金井スタンプから出ています。こちらは写真をそのまま焼いたものなので、鮮明な画像です。
by stamp (2012-04-25 17:52) 

わたなべ

詳細なコメント、ありがとうございました。
入手できるチャンスが自分にあるのか全く自信はありませんが、
せめて現物を一度見てみたい誘惑にとても駆られました。
それにしてもぺプローが私家本を作ってもう100年経っているんですね、
どのような方々に配布したのか郵趣史的にも興味深いですが、
当時も、そしてまたこれからも、秘蔵本的な存在であり続けるでしょうね。
by わたなべ (2012-04-25 19:38) 

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