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『遠州便り 如水』より [雑記]

戦後の早い時期に刊行されていた郵趣誌として有名な如水クラブの『遠州便り 如水』。
その第2号(昭和21年12月1日発行)に下の画像の記事があります。

12137.jpg

内容は、30年余りも収集を続けていた在満州の収集家が、敗戦となり着の身着のままで京都まで引き上げて来れたのだが、それまでの収集品は一切持って来れなかったとのこと。
これと類する話しは、南方方面からの引き上げでも聞いたことがあるし、実際そのような目にあった収集家が多く居たものと推定できます。

まぁ、命があっただけでも良かったと思わざる得ない状況だったのでしょうけど、自分が実際にそのような状況になったならば、恐らく長いこと、たぶん死ぬまで「戦争さえ無かったならば・・・」と、かつて自分が作り上げたコレクションに思いを馳せ、悔やむことと思います。

これも日本郵趣史の一コマです。
コメント(1) 

コメント 1

shiggy

コメントさせていただきます。引き揚げの本ではよく見る記載も郵趣誌にもこういう記載があるんですね。大震災でも戦争でも同じですよね。こういう記載を見ると心が痛みます。
by shiggy (2012-04-17 06:48) 

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