『風景入通信日付印集』

風景印本というと、僕らが子供の時には郵趣出版の『風景入スタンプ集』と相場が決まっていて、その後、同社から継続的に出なくなったので、今では鳴美から出ている『風景印』が定番ではないでしょうか。

意外と知られていないのですが、全日本郵便切手普及協会からも『風景入通信日付印集』が出ていました。これは郵政省郵務局監修のものです。



この本の良いところは、図案者が掲載されているところですね。あと、さほど用はないのですが告示の番号と日付が一覧表で収録されていることも、さすがに家元の監修だと思います。



上の画像は、群馬県の太田局ですが加曽利鼎造さんの図案作品で、昭和25年６月20日付け第186号の告示番号であることがわかります。図案説明は郵政省発表によるものなので、本書で公式発表に関しては完璧なデータを見ることが出来ます。
そうした意味では、数ある風景印本の中では貴重な存在です。