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インド・初期の1/2アンナ [外国切手]


ビクトリア女王を描く切手は、ニュージーランドやセイロンに代表されるような、素晴らしい凹版切手が多い中、その反対にモーリシャスやインドに見られるような、現地で印刷された素朴な切手もあります。
僕にとっては、そのどちらもそれぞれに魅力的で甲乙つけがたい存在。

下の画像は、インド初期の1/2アンナ切手で発行は1854年。
一連のシリーズとして捉えられる4アンナ切手はお高いので、1/2アンナ、1アンナ、4アンナの各額面でまとまったコレクションを作るのはとても難しいのですが、1/2アンナ切手に限定すれば、自分で楽しむ分には面白い切手です。

分類の最低ラインの基本はDie違い。
一番代表的な部分を赤丸で囲ってあります。

Die1
髪の毛の束の部分に毛の表現が見られます。
19015.jpg

Die2
1と違って、髪の毛がほとんど描かれていない。
19016.jpg

Die3
王冠のバンド部分の縦線の表現が不完全。
19017.jpg

上の3枚の切手で該当部分を見比べるとわかりやすいと思いますが、いかがでしょうか。

この切手、1シートは横8枚×縦12枚の96枚構成。
国際展ではリコンストラクションを含むのが定石なのですが、96枚となると超絶的な努力が無いと完成できません。
リコンストラクションは、枚数が進めば進むほどに穴埋めが大変なのは、皆さんもよくご存知だと思います。
以前に著名な手彫切手収集家から「最後の3枚が大変なの」「最後の1枚は人徳がないとね」と聞いたことがあります。
この「人徳」というのは仲間の協力と言う意味だと思いますが、40枚構成の手彫切手でもそうなのですから、96枚構成となったら・・・。
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